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2014/12/16

-リスクマーチャンダイジングの目的-その(6)-/森浩康

◎人時管理の基本的概念 ◎

人時管理の基本的な概念は仕事に人を割り付けることです。
今までだったら●さん、▲さん、×さんと今日の出勤者が3人いるとしたら、●さんには
こういう仕事、▲さんにはこういう仕事、×さんにはこういう仕事をお願いする、という
具合に、人に対して仕事を割り付けてきました。
それではダメで、これからは仕事に対して人を割り付けていくのです。
この時間帯にはこういう仕事がある予定だ。
それだったら、この仕事は誰々に何分でやってもらおう。
そういった具合に仕事に対して人を割り付けていくのです。
それが人時管理の基本的な概念になります。

さらに、人時という考え方があります。
例えば、ある商品の補充で、10人時の仕事があるという言い方をします。

10人時とはどういう意味なのかというと、1人で仕事をしたら10時間かかる仕事量と
いうことです。
2人でやれば5時間かかる仕事も10人時、5人でやれば2時間かかるのも10人時です。
つまり人時というのは、作業量の単位のことなのです。

ですから、この時間帯には何人時必要なのかを把握しながら、人を割り振っていきます。
これが人時管理なのです。
必要な作業量に必要な人員を割り付けていきます。

商品の品出しに10人時必要だとしたら、それを何人でやるのか。
それは品出しを何時間で終わらせようと思っているのか、によって変わってきます。
例えば商品の品出しに10人時かかるとします。
朝の8時から開始して10時の開店には間に合わせたいとします。
10人時かかるとしたら、タイムリミットまで2時間しかないわけですから5人投入する
必要があります。
やたらめったら人を減らすんじゃなくて、仕事量に合わせて人を配置するのです。

ただし、人時管理の中でも、1つ問題があります。
我々はローコスト経営の為には少しでも効率を上げていきたいと考えます。
ところが効率という概念とは相反する概念としてサービスという概念があります。
小売業にとってサービスとは一体何なのでしょうか。
品質や味であったり、売場のクリンリネス、品揃え、欠品がないということもサービスの
一つです。

我々は効率という概念を考えるとともに、サービスという概念も並行して考えていく必要
があるのです。
そうしないと効率を上げようとすればサービスレベルはどんどん落ちていきます。
逆に、もっと商品の品揃えを充実させて、もっと清潔感のある売場で、もっと欠品のない
売場を作ろうとすれば、どんどん効率は落ちていきます。
ではどうすればいいのでしょうか。

-リスクマーチャンダイジングの目的-その(7)ー  に続く。