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2015/04/21

品揃えについて/森 浩康

◎ テイスティな品揃え ◎

ある専門店が「テイスト」という言葉を使い始めた頃のことです。
日本語では「味わい」や「風味」といった意味を持つこの言葉も、今ではファッションやデザインのほかにも、あらゆる場面で使われるようになりましたが、当時は非常に新鮮に感じ、不思議な感覚を呼び起こされたことを今でも覚えています。
この専門店が提案したテイスティライフとは、「味わいのある暮らし」や「コーディネイトされた個性的な暮らし」「我々自身が暮らしのシーンを演出する」といったことを表現していたのだと思います。
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何となく香り漂う感じがする提案でした。

このように「テイスト」についての提案は、これからの小売店にとっても極めて重要性を帯びるようになってくると思います。

現在では、「コモディティ商品」を中心とする大手チェーン・ストアが、PB商品の拡充に乗り出し、経済的合理性を持った企業として、社会的な存在意義を高めてきました。

その一方で「生活改善型商品」、あるいは「生活個性化商品」を付加価値商品として開発、提案し、テイストを尖りとできる個性派の小売店だけが対抗していけるような気がします。

テイスティライフというコンセプトに代表されるように、生活の味付け、個性的な生活に必要なグッズは対象がエブリバディではなく、パーソナルです。

個性のある独自の品揃えコンセプト、商品開発コンセプトを持った小売店だけが生き残り、競り合っていく時代が到来してきたといえるのではないでしょうか。

テイストとは非常に幅広い言葉で、形や色へのこだわり、またファッション関連分野でのコーディネイトもテイストの領域に含まれてきます。

さらには、情報、利便性、コミュニケーションといった概念もテイストの範疇に含まれるようになるかもしれません。

究極のテイストとは、我々生活者のライフスタイルをどのように演出するか、どのようにコーディネイトするかというトータルな提案の中にあるのではないでしょうか。

- 経営について ー  に続く。